Dr.Sum EA 2.5 SP2から3.0リリース情報

公開日時:2008/03/01 00:00 記事番号:000009209
製品ブランド:Dr.Sum

機能追加事項

クライアント機能追加事項
・ Dr.Sum EA Client(Excelの「DrSum」アドイン)を廃止し、代わりのクライアントツールとして Dr.Sum EA Datalizer Express for Excelを追加しました。
※動作可能な Excel は以下のとおりです。
- Microsoft Office Standard Edition 2003
- Microsoft Office Professional Edition 2003
- Microsoft Office Excel 2007
※Datalizer Express for Excel からのアクセスを可能とするには、別途 Datalizer Express Server を起動する必要があります。
※Datalizer Express for Excel は Dr.Sum EA Client とは操作画面や操作方法が大きく異なります。
詳細は Dr.Sum EA Datalizer Express for Excel Ver3.0 ユーザーズ・マニュアルを参照ください。
・ サーバ機能追加事項
・ データベース
・ データの取り扱いについて、NULLと空文字列を区別可能にしました。
※データベース作成時に、「区別する」/「2.x互換」のいずれかを選択できます。「2.x互換」を選択した場合、NULLは空文字列として扱われます。
※CSVをインポートする場合、CSVデータ内の空文字列は Server Settings の設定値によって空文字列またはNULL値が格納されます。
・ セッション内でテーブルへの処理を多数おこなう場合のために、テーブルオープン情報のプーリング数を設定可能としました。
・ データベースのオンライン・オフラインの切り替えに対応しました。
※オフライン中は、データベースに対する操作は何もできなくなります。
・ オブジェクトの種類に「リンクテーブル」を追加しました。
※リンクテーブルは、他のデータベース内にあるテーブルを参照する機能です。複数のデータベースで同じマスタテーブルを参照したい場合などに使用します。
※ローカル内にあるデータベースのテーブルのみ指定可能です。
・ 「マルチビューインポート」の代わりの機能として、オブジェクトの種類に「ディストリビュータ」を追加しました。
※ディストリビュータは、複数のテーブルに対してデータを分配して更新する機能です。インポートのほかにDML(INSERT、UPDATE、DELETE)にも対応しています。
※ディトリビュータには「順序型」(Ver2.xの「マルチビューインポート」と同等)と「条件型」の 2種類があります。
・ 複数キーのリレーションに対応しました。
※複数キーの対応にともない、Enterprise Manager でテーブルを選択時の右クリックメニューに「キー設定」を追加しました。キー項目を複数選択できるほかに、表制約(なし/UNIQUE/NOT NULL UNIQUE)の指定が可能です。
・ データベースの書き込み権限に対応しました。
※特定グループのみデータベースへの書き込みが可能となるように制限が可能です。
※Enterprise Manager にて、データベース選択時の右クリックメニューに「書き込み権限」を追加しました。
・ テーブルおよびビューのカラム参照権限に対応しました。
※グループ別に、テーブルおよびビューのカラム表示/非表示の制限が可能です。
※Enterprise Manager にて、テーブルまたはビュー選択時の右クリックメニューに「権限の設定」を追加しました。
※ビュー、マルチビューの定義を変更した場合、設定していたカラム参照権限は削除されます。
・ マルチビューの参照対象として、テーブルとビューのほかにマルチビューにも対応しました。

永続RSの有効レコード件数を設定可能にしました。
※Server Settings にある[最大永続RS登録数]にて指定可能です。

・ マルチビューで、スレーブ側に発行したSQLの結果を取得する際のフェッチ行数を指定可能としました。
※Server Settings にある[マルチビューフェッチ行数]にて指定可能です。
・ 期間を保持するデータ型として、INTERVAL型を追加しました。
・ NUMERIC型にて、スケールの指定がある場合は精度に「0」を指定可能としました。
・ ビューを定義する際に、テーブルのほかにビューを使用可能としました。
・ ビューにおける結合処理(JOIN)で、結合に使用するキー項目の値をメモリにロードする際の最大値(最大ロードキー数)を指定可能としました。
・ マルチビュー定義にユーザIDとパスワードが保持していた点について、パスワードを変更したタイミングでマルチビュー定義を再作成する必要があるため、ユーザIDとパスワードを保持しないように変更しました。
・ 既存テーブルに対して、名称の変更、列の追加/削除などの定義変更(ALTER TABLE)に対応しました。
・ テーブルを定義する際に、カラムのデフォルト値を指定可能としました。
・ インポート
・ インポート/エクスポートの対象がCSVの場合に、CSVデータの文字コード指定に対応しました。
※選択可能な文字コードは SJIS / UTF-8 / EUC の 3種類です。EUC はインポートのみ指定可能です。
・ インポート時のクエリータイムアウト値を指定可能としました。
※Server Settings の[インポート]タブにある[クエリータイムアウト]にて指定可能です。
・ ODBCドライバ経由のインポートについて、32/64bit 両方のODBCドライバに対応しました。
・ 管理者用ツール
・ 管理者用ツールに、コマンドラインでSQLを実行するツール「DSQL」を追加しました。
※SELECT、CREATE、DROP、ALTER 等の Dr.Sum EA 3.0 で機能するSQLコマンドをサポートするほか、DSQL独自コマンドを使用することができます。
・ Enterprise Manager にて、データベース内の情報を格納しているシステムテーブルの表示を可能にしました。
※管理者ユーザのみ参照可能です。ただし、システムテーブルを参照するビューを作成することで、一般ユーザに参照させることも可能です。
・ Enterprise Manager にて、テーブルを開いた際の「データ表示」画面に[コミット]・[ロールバック]ボタンを追加し、明示的にコミットできるよう対応しました。
※Ver2.x の場合は、データを変更すると自動コミットされていました。
・ Enterprise Manager 操作用の権限グループ「Managers」を追加しました。
※Managers グループに属するユーザは、与えられた権限内でのデータベース操作、ユーザー操作のみ可能となります。
・ Enterprise Manager で以下の操作をおこなった場合はプログレスバーを表示するように対応しました。
- インポート/エクスポート
- バックアップの作成/復元
- テーブルコピー
- テーブルの再構築
・ Enterprise Manager の [インポートタスク](Ver2.x:Import Control)にて、CSV の監視チェック時間を指定可能としました。
・ Enterprise Manager に表示言語モードを追加し、日本語/英語表記の切り替えに対応しました。以下のツールの表示言語が変更されます。
- Enterprise Manager
- SQL Executor
- VTB Creator
・ Server Settings [全般] タブに [サーバ表示言語] を追加しました。
・ SQL Executor にて明示的なコミットに対応しました。
※[自動コミット]のチェックボックスを外した場合は、明示的なコミットが必要になります。
・ Enterprise Manager にて、データベース内にあるマルチビューの CREATE MULTIVIEW 文の一覧をエクスポートできるよう対応しました。
・ 集計
・ 集計や集約処理の際に一時表を使用するようにしました。
※一時表とは、集計、集約が指定されたクエリー、FROM句に指定されたサブクエリーを処理する過程において、Dr.Sum EAのシステム内部で生成されるテンポラリーテーブルです。SQL処理の最後に自動的に破棄されます。
※Server Settings にて、一時表が使用する最大メモリサイズおよびワーク領域用のメモリ境界行数を指定可能です。
・ 集計実行時に、SQL計算項目を行/列/集計項目として使用できるように対応しました。
・ 集計項目の最大配置数を、表示項目が32項目まで、非表示項目が32項目までであった点について、表示項目と非表示項目の合計で64項目まで配置可能としました。
※非表示項目がない場合は、表示項目を64項目まで配置可能です。
・ セキュリティ
・ LDAPサーバのユーザIDリストをDr.Sum EAサーバに取込む機能を追加しました。
※LDAPサーバの通信方法について、ユーザ情報をキャッシュする・しないを指定することができます。
※ユーザ情報をキャッシュしない場合、常にLDAPサーバと通信をおこないます。
※ユーザ情報をキャッシュする場合、ユーザ情報の再取得はEnterprise Managerにておこないます。
・ ログ
・ ログだけでは原因が特定できない障害が発生したときのために、ダンプファイルの出力に対応しました。
※ダンプファイルは障害調査用のため、ユーザが直接参照することはありません。
※障害発生時に、ログファイルとともにダンプファイルをサポートセンターに送付いただくことで、原因を特定できる可能性が高くなります。
・ ERROR、SQL、OLAP、ACCESS、OPERATION、COMMIT、IMPORTログに、「クライアントIPアドレス」と「クライアント種別」の出力を追加しました。
※「IPアドレス」にはDr.Sum EAサーバにログインしているクライアントのIPアドレス、「クライアントIPアドレス」には、DatalizerやVisualizerなどのアプリケーションサーバを利用しているクライアントのIPアドレスが出力されます。
※「クライアント種別」には、"Datalizer"、"Visualizer"、"EM"(Enterprise Manager)、"VTB"(VTB Creator)、などが出力されます。
・ OLAPログに、集計処理にかかった時間(秒)の出力を追加しました。
・ SQL
・ CREATE GROUP、CREATE USER、ALTER USER など、SQL にてグループやユーザの追加/変更/削除を可能としました。
・ ALTER TABLE、ALTER VIEW、ALTER MULTIVIEWにて、テーブル、ビュー、マルチビューの定義変更に対応しました。
・ COMPACTION TABLE にて、断片化したROWIDの再付与を可能としました。
・ CREATE DISTORIBUTOR、ALTER DISTORIBUTOR、DROP DISTORIBUTOR にてディストリビュータの追加/変更/削除を可能としました。
・ GRANT、REVOKE にて、グループにテーブルやデータベースの権限付与/取り消しを可能としました。
・ LOCK TABLE にて、テーブルのトランザクションロックを取得できるようにしました。
・ REBUILD TABLE、REBUILD SYSTEMTABLES にて、テーブルおよびシステムテーブルの再構築を可能としました。
・ サブクエリに対応しました。
・ Enterprise Edition のみ集合演算子(UNION、UNION ALLなど)に対応しました。
・ 標準SQL規格のSQL92でサポートされている関数を基準として、さまざまな関数を追加対応しました。また、SQL92を基準として構文チェックをおこなうように対応しました。
※文字列や数値、日付の操作関数や、変換関数などを追加しました。詳細は Dr.Sum EA Ver3.0 SQLリファレンスを参照ください。
・ キュー
・ 各処理(インポート・集計・同期処理)の同時実行数の制限と、待ちキューの実行順(優先順位)を設定可能にしました。
※優先順位の初期設定は、同期処理、インポート、集計の順です。
※Synchronizer用のキューも管理の対象です。SQL操作はキュー管理の対象外です。
※集計プロセスのみ、キューのプロセスタイムアウトも設定可能です。
・ その他
・ API Library に「.Net API」を追加しました。
※.Net アプリケーションから、Dr.Sum EAのデータベースやシステムなどの操作を可能とするためのAPIライブラリです。
・ Microsoft Accessのリンクテーブル(ODBC)を用いて、Dr.Sum EAのテーブルデータの更新を可能としました。
・ 旧バージョンのデータベースファイル、システム情報ファイル、仮想テーブルファイルをVer3.0用に変換するコマンド「DWDB_CONVERT、DWSYS_CONVERT、DWVTB_CONVERT」を追加しました。

修正事項

クライアント修正事項
・ Dr.Sum EA Client(Excelの「DrSum」アドイン)を廃止し、代わりのクライアントツールとして Dr.Sum EA Datalizer Express for Excel を追加しました。
サーバ修正事項
・ データベース
・ データベースの内部文字コードをShiftJISからUTF-8に変更しました。
※UTF-8に変換できない文字コード、サロゲートペア、外字は扱えません。
※JDBCドライバおよびODBCドライバはSJISのみ対応可能です。
※オブジェクト(テーブルやビューなど)の表示順はすべてUTF-8になります。
※WHERE句で文字列比較をした際や文字列のソートをおこなった際に、Ver2.x と結果が異なる場合があります。
・ データベースファイルの単位を、データベース単位からテーブル単位に変更しました。
※ファイル単位の変更にともない「データベースの最適化」を廃止しました。
※データベースロックを廃止し、かわりにテーブル単位のロックを可能にしました。
・ サービス開始時のデータのバインド(メモリ割り当て)をデータベース単位からテーブル単位に変更しました。
※サービス開始時にテーブルをバインドする/しないを指定可能としました。テーブルのバインドを設定していない場合、テーブルの初回参照時にバインドするため時間がかかります。
※バインドの対象はテーブルとリンクテーブルです。
・ ビューの更新時間に、ビュー定義を更新した日時を表示していた点について、ビューを構成するテーブルの中で一番新しいデータ更新時間を表示するように変更しました。
※Enterprise Manager にてビューの一覧を表示した場合は、[データ更新日時]と[定義更新日時]の2種類が表示されます。
・ 検索条件式が指定されているビューを用いて集計した場合に、ビューの総レコード件数として検索条件による絞り込み前のレコード件数を返していた点について、絞り込み後のレコード件数を返すように修正しました。
・ テーブル再構築のモードを追加しました。
※処理モードは、従来の「完全リビルド」と、DATファイルのみ再構築を行う「簡易リビルド」の 2種類です。「簡易リビルド」は「完全リビルド」よりも高速に処理がおこなわれますが、CRXファイルサイズは小さくなりません。
※ロックモードは、「中断する/継続する/排他ロックする」 の 3種類です。
・ データ型の種類から、INTEGER型を廃止しました。
※仮想テーブル作成時にINTEGER型を指定することは可能ですが、テーブル作成時に自動的にNUMERIC型に変換されます。
・ VARCHAR型の精度の指定単位を、バイト数から文字数に変更しました。

日付時刻データの区切り文字について、Server Settings にて任意入力できていた点を抑制し、選択肢のなかから選択する方法に変更しました。

・ トランザクション
・ サーバ内部にてトランザクション処理中のUndo、Redoに対応しました。
・ SELECT文と他セッションによるDML文(INSERT、DELETE、UPDATE)の同時実行に対応しました。
・ トランザクション処理モードのバッチモードを廃止し、シーケンスモードのみに変更しました。
・ インポート
・ Dr.Sum EA ServerとImport Control Serverのサービスを統合しました。
※Import ControlerはEnterprise Managerの[システム]タブ ->[インポートタスク] に移動しました。
※サービス統合にともない、Import Controlポートを廃止しました。
・ インポート時の「最大トランザクション行数」を「コミットデータ数」に変更しました。
※「最大トランザクション行数」は、メモリにマッピングするデータ量(行数)の最大値です。Ver3.0では名称を「コミットデータ数」に変更し、データ量の扱いを行数からセル数に変更しました。
・ 管理者用ツール
・ Database Rebuilder を廃止し、機能を Enterprise Manager に統合しました。
・ Enterprise Manager にて、ビュー作成時のテーブル結合方法のデフォルトを外部結合から等結合に変更しました。
・ Server Settings の[全般] タブにある [ログ出力]-[エラーコード] を廃止しました。
・ Server Settings の[全般] タブにある [UserDBメモリサイズ]を[システムDBメモリサイズ]に名称変更しました。
・ Server Settings の[全般] タブにある [コミット][共有ロック][排他ロック]を [データベース]タブに移動しました。
・ Server Settings の[IPフィルタ]タブを[制限]タブへ名称変更しました。
・ セキュリティ
・ パスワードの最大文字数を14文字から30文字に変更しました。
・ DSQLの追加にともない、パスワードに"/q"と"/Q"の指定を不可としました。
・ Enterprise Managerの[ユーザ作成]画面-[パスワード]タブ内にある、[ユーザはパスワードを変更できない]の動作について、AdminstratorsグループまたはManagersグループであればパスワード変更を可能としました。
・ ログ
・ 時刻をミリ秒まで出力するように変更しました。
・ IMPORT-CTRLログをIMPORT-TASKログに名称変更しました。
・ コマンド
・ 各コマンドのパラメータ「サーバ名、ポート番号、ユーザ名、パスワード」の位置をすべて先頭に合わせました。
※旧バージョンでコマンドをご利用の場合、パラメータ位置を変更する必要があります。
・ その他
・ データベースのデータ構造の変更にともない、ジャーナル(Redoログ)の出力機能を廃止しました。
・ Dr.Sum EA Client(Excelの「DrSum」アドイン)の廃止にともない、仮想ディレクトリとUPDATEポート、CGIポートを廃止しました。また、dwcgi.exeによるWebサーバ経由の接続を廃止しました。
・ ログインタイムアウト時間(分)の最大値を 60 から 999 へ変更しました。
・ Synchronizer Ver3.0の仕様変更にともない、以下の機能を廃止しました。
- Enterprise Managerの[タスク]タブ
- Python Editor
- Registry Editor
・ Python API を廃止しました。
・ データベースのデータ構造の変更にともない、Java API の仕様を大幅に変更しました。詳細は Java Doc をご参照ください。

3.注意事項
・ データベースのデータ構造を大幅に変更したため、Ver2.xのデータベースはDWDB_CONVERTコマンドにてVer3.0にコンバートする必要があります。
・ Java API の仕様が大幅に変更されたため、Ver2.xのJava APIを用いたプログラムをVer3.0用に変更する必要があります。
・ Dr.Sum EA Ver3.0では囲み文字にダブルクォート( " )とシングルクォート( ' )の2種類が指定可能です。ただし、今後のバージョンアップ時に囲み文字( "" )は未サポートとなります。
・ Dr.Sum EA Ver3.0は64bit OSにのみ対応しています。32bit OS にはインストールできません。
・ Dr.Sum EA Ver3.0は、つぎのDr.Sum EA製品との接続には対応していません。
- Dr.Sum EA Client(Excelアドイン)Ver2.5SP2 以前
- Dr.Sum EA Reporting Server 全バージョン
- Dr.Sum EA Datalizer(for Web/for Excel/Professional for Web) Ver2.5SP2 以前
- Dr.Sum EA Visualizer Ver2.5SP1 以前
- Dr.Sum EA Connect Ver2.5SP2 以前
- Dr.Sum EA Synchronizer Ver2.5 以前
・ Dr.Sum EA Ver3.0へのバージョンアップ方法は、マニュアルCD-ROMに付属のバージョンアップ手順をご参照ください。